渋谷でストリップを見るのだ!

 クリスマスが近い。クリスマスと言えば、あれだ。寝る前にできるだけ大きな靴下を選び(i-Podが入るぐらいのやつ。「入らないからi-Pod miniだな」と格下げされないように、メモで「靴下からはみ出てもいいです」と書いておく)、それを枕元に置くのだ。すると目覚めた時には靴下に……あれ?……明らかに昨日のままだ…。そうだ、俺は一人暮らしだった。

 そして気づく、サンタなんていないと。いや、少なくとも一人暮らしの奴にサンタは来ない。一人二役をやらない限り。

 そんな俺に「プレゼントフォーミー」。今年もおまえはよくやったぜ、と自らに送るプレゼントは、やはりストリップだぁ! 間違いない、間違っちゃない。

 思えば前回の初ストリップ「浅草ロック座」も12月だった。再び年末がやってきたのだ、時は満ちた。また行こうぜ〜! とメンバーを募集。11月30日、「浅草どぜうツアー」と称して、刺激に飢えたハイエナどもが浅草駅に集合した。

■どぜうを食べる

 今回のメンバーは、こないだの見世物小屋のメンツ(男1名・女1名)と新たなメンバー1名を追加。新メンバーは去年一緒にロック座に行った友人である。

 今日の予定は、まずは浅草でどじょうを食べ、次にロック座へ、その後は神谷バーで電気ブランをしこたま飲み、朝の築地で寿司を食べるという壮大な物だった。ちなみに今日は平日。明日仕事でも飲む気まんまんだ。

 まずは、最初の目的地である「駒形どぜう」へ。おぼろげな記憶を頼りにテクテク歩くと、老舗らしい立派な店構えが見えて来た。

 店内に入ると、客はおっさんやおばちゃんばかり。若者なんていやしない。しかも、うちの男二人は長髪だし、俺もパーカー。残る一名の女の子は普通の格好だが、全体的に明らかに怪しい集団。うわっ! 店員がすごい勢いで見てる。明らかにロックオンされた。

 俺は小さい頃に家族で来たこともあり、今回で人生3回目の来店となる。もう一人の友人は「会社の忘年会で来た」程度。他の2名は全く訳が分からず、おとなしくしている。

 結果的に俺が一番の熟練者として振る舞う。しかし、たかが3回。俺だって緊張する。とにかくこの店は歴史があるだけに、客<店の歴史という感じの何とも言えない雰囲気が出ているのだ。恥をかかないように精一杯さりげなく注文。

 「え〜と、とりあえず、どじょうなべで」

 「どうじょうなべ2枚ぐらいで?」

 「そうですね、それで…」

 と早々に向こうにペースを握られる。鍋の単位が「枚」だとは知らなかった…。

 どじょうにどっさりとネギを乗せてグツグツと煮込んだら食べ始める。相変わらず美味い。独特の癖はあるけど食べやすいのだ。でも、腹は満たされない。つまり、おつまみ。ここでもう一人の女性も合流したので、ビールを注文。鯉のあらいや鯨ベーコン、江戸風卵焼きなどを注文して本格的に飲み始める。

 やがて食い物が尽きると、店員がさりげな〜く、つまようじをテーブルに置いた。

 時間もちょうど9時過ぎだったので、ここで店を出る。次はいよいよ浅草ロック座である。

■無念、ロック座が…

 ほろ酔いの一同は浅草の街をダラダラと歩く。

 「ストリップなんてわざわざ行かなくても毎日自分のを見てるつーの!」

 後から合流した女性のシャウトに「その通りだ」と一同頷きつつも、みんなのテンションが上がっているのを感じる。こいつら楽しみなのだ。昨年一緒に行った友人と「みんなびっくりするだろうな」とヒソヒソ話をしながら雷門を横目にさらに歩き続ける。

 着いたぁ〜と思ったら、あれ? 「臨時休業」? なんでも明日から12月ということで出演者が入れ替わるから、今日はお休みとのこと。え〜!!!

 落ち込む我々の前に救いの女神が登場した。参加者の女性が「渋谷にもストリップあるよ〜」と言う。

 こういう時は目的を失うのが一番怖い。その情報について検証するより先に駅に向かって歩き出した。

| Top | Text | Photo | About | BBS | Link | Mail |
inserted by FC2 system